芋焼酎のお話
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本格焼酎の効果・効能
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焼酎が血栓症(心筋梗塞・脳梗塞)を予防する事をご存知ですか?
脳梗塞などは血中の血栓(血の塊)が原因ですが、この血塊を溶かすためには線溶酵素(プラスミン)が必要です。線溶酵素は元々血液中に含まれているものですが微量でしかありません。しかし、本格焼酎を呑んだ後には線溶酵素が増えるという実験結果が出ています。これは、同じアルコール濃度の日本酒やビール、ワインと比較しても焼酎を呑んだ後の方が顕著に現れたようです。
アルコール自体の効能でも線溶酵素は増加しますが、焼酎の中に溶け込んだ成分には、それを上回って増加させる働きがあるようです。また、本格焼酎に含まれるどの物質なのかは特定できていませんが、適量の焼酎を呑む事で、血液サラサラ効果も期待出来ます。これは、焼酎を呑む事で善玉コレステロールが増加し、各細胞から悪玉コレステロールを肝臓へ運んで処理している事象からも言えることです。
「飲み時」は休日の夕方?
休みの夜に「また明日から仕事だ」と気分が重くなることはありませんか? そんな方は要注意!ストレスは血管が詰まる原因のひとつです。心筋梗塞などの血栓が詰まる病気は、週始めの朝が多いそうです。休みの晩酌に血栓溶解効果の高い本格焼酎はいかがですか?
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焼酎は太りにくい
「お酒は太ってしまうからガマン。」と、スタイルを気にする方にとって焼酎はピッタリ! 日本酒やビールには糖分が含まれていますが、本格焼酎は蒸留酒であるため製造過程で糖分が飛んでしまうため糖分はゼロ(もしくは限りなくゼロに近い値)。さらに本格焼酎はプリン体がゼロのため他のお酒と比べ太りにくいと言えます。もちろん飲み過ぎや食べ過ぎはNG。
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焼酎は美容にも良い
美しい素肌は、精神的な若さと健康な肉体から生まれます。そのためには、色んな状況で受けるストレスを素早く解消し、明日へ持ち越さないことが精神面の安定につながります。そして十分な睡眠、休息を取る事が肉体的な健康へとつながるのです。
本格焼酎には人が興奮や恐怖等といったストレスを感じた時に脳内で分泌されるアドレナリンを沈静化、抑制する効果があります。ほろ酔い気分になってくると嫌な事も忘れられて、血行が良くなる事でストレス発散に即つながります。
寝付きも良くなり熟睡できるので疲労回復と活力再生に有効です。さらに翌日の二日酔いも無いと良い事ずくめです。
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本格焼酎コラム
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本格焼酎と西郷隆盛
明治初期、焼酎の製造に欠かす事の出来ない麹は地域により独占権が設けられ、専売業者以外の製造・販売が禁止されていました。それにより焼酎造りに支障をきたした製造業者は西郷隆盛に相談。西郷隆盛は早急に当局へ陳情を斡旋したため、問題が解決されました。そのときの手紙は薩摩酒造明治蔵で見ることができます。
庶民を大切にし、焼酎を愛した西郷隆盛ならではの行動は、後の本格焼酎の普及に大きく貢献することとなりました。
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ダイヤメって・・・?
ダイヤモンドのようにキラキラ輝く目(瞳)の事。ではありません。
『ダイヤメ』とは、『ダレヤメ』を言いやすくしたもので、『ダレヤメ』とは『ダレ(疲れの意)』と『ヤメ(止め)』の事。
すなわち「疲れを止める」・・・疲れを取るという意味で、鹿児島では『晩酌』の事を指す方言です。ダイヤメ(晩酌)によって家族との会話もはずみ、気分転換にも適している、癒されて疲れが取れるといった所から来ているのかもしれませんね。
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鹿児島の食文化
鹿児島へ旅行にくる観光客が驚いたと口を揃えるのが、醤油が甘いという事です。とりわけ刺身を食べるとその違和感が如実に確認でき、そして驚かれます。鹿児島向けの醤油は特別に甘く造るというのが醤油メーカーの常識となっています。さらに、味噌も甘い。味噌を甘く造るために大豆の割合を少なくするそうです。鹿児島では一ヶ月で味噌が熟成します。他県ではとても考えられない事なのです。以上のような事からも察しがつくと思いますが鹿児島の料理は、全体的に甘いのです。当然ながら鹿児島のお土産の代表格『さつまあげ』も甘い。甘い料理は美味しい料理だと言われるのが鹿児島なのです。
桜島の火山灰が降り積もった痩せた土地の鹿児島は、米の取れ高が少ないことが悩みです。約400年前に種子島へサツマイモが伝来すると、先人たちは早速焼酎の原料としました。それ以来、芋焼酎は鹿児島人の生活に無くてはならないものになったのです。
これは芋焼酎は他の焼酎よりも甘く、鹿児島の男たちの口によく合ったためで、芋焼酎からその特長を取り除けば、鹿児島人はそんな焼酎を見放すでしょう。
甘い料理が、芋焼酎や黒糖焼酎の味を引き立たせてくれ、焼酎が料理への箸を進めさせる・・・。鹿児島の焼酎は、鹿児島の食文化の一翼を担う大事なものなのです。
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芋焼酎のおいしい飲み方
- 焼酎に正しい飲み方はありません。呑む方が自分の口に合った銘柄や飲み方を探して行くのも焼酎の楽しみ方の一つだと思います。以下に代表的な飲み方を挙げますが、焼酎サーバーのようなものに一晩寝かせるだけでも味がまろやかに変わりますので、ひと手間掛けた飲み方も色々と試してみて、焼酎を楽しんでください。
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お湯割り
地元鹿児島でも最も一般的な飲み方です。出来上がったお湯割りが人肌よりちょっと熱いぐらい(40~45℃ぐらい)になるようにすると甘みや香りが引出され、より楽しめるとされています。お湯は、軟水系のミネラルウォーターが良いようです。コクやキレを楽しみたい方は、あえて硬水を使ってみるのも良いでしょう。
グラスにお湯をそそぐ
焼酎をゆっくりと注ぎ足します
焼酎の割合を調整します
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水割り・ロック
お湯割りよりもまろやかで、爽やかな味わいとなり呑みやすくなります。お湯割りの甘い香りが苦手だという人にもおすすめです。
グラスに氷をいれます
焼酎を適量いれます
ゆっくりとかき混ぜます
氷を足します
水を注ぎます
2~3回、軽く混ぜます
ご存知ですか?『前割り』
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生(き)
本格焼酎の本来の味や香りを楽しめます。それぞれの銘柄がもつ深みを知る事ができるでしょう。
買ってから一度は、何も混ぜる事無くそのままで飲んでみてください。味や香りを確かめてから、お湯や水をどの程度足せば、自分好みになるかが解ってくると思います。中には、「生のままが一番自分に合う」という焼酎があるかもしれませんよ。
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芋焼酎に関わるマーク
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地理的表示薩摩焼酎認証マーク
「薩摩」の名が国税庁の指定する地理的表示の保護対象となりました。地理的表示とはワインの「ボルドー」、ブランデーの「コニャック」、ウイスキーの「スコッチ」と同様に産地の持つ特別な品質や社会評価を国際的に保護するもので、今後は定められた地域と定められた条件で製造された本格芋焼酎だけに「薩摩」の名を使用する事が許されます。
「薩摩焼酎」の地理的表示の基準
- 原料は全て鹿児島県産のサツマイモと水を使用する。
- 鹿児島県内(名瀬(現・奄美)市及び大島郡を除く)において造られ、本格焼酎ならではの単式蒸留器において蒸留し、容器詰めされたものであること。
地理的表示である「薩摩」はWTO(世界貿易機関)のTRIPS協定(知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)において、原産地としての保護産地指定を受けています。
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南薩摩・本格いも焼酎マーク
知覧・指宿酒造組合の全メーカー16社(19製造所)が表示を許されたふるさと認証食品マークで、米こうじ又は芋こうじと鹿児島県産のさつま芋を100%使用し、鹿児島県内の水を原料として発酵させたもろみを、南薩摩において単式蒸留器で蒸溜し、かつ容器詰された本格焼酎であり、水以外の添加物を一切含まないものであることを証明するマークです。
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Eマーク
地域の原材料の良さを活かしてつくられた特産品に、都道府県がつける共通のマークです。古くからある伝統製法食品や、県産農林水産物の良さを生かした製品、独自の技術により生産された特色ある製品について、製造方法や使用原材料等の認証基準を定め、これに適合するものを「ふるさと認証食品」としています。簡単に言うと、地域で生産された原材料、確かな製法など優れた品質と信頼の証として表示されています。
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